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1月17日 家(ハウス)にまつわるあれこれ


どうも

ReRoots広報のNもとです
cf5aa55c.jpeg












こちらのわんちゃんはお父さんでなく息子です
名をポチといいます

息子・ポチの物語は追い追いご紹介を


今日も2班に別れ、

一班はお家の家具運び、もう一班はビニールハウス建てを行いました

ビニールハウス班ははじめしか参加できなかったので、
みんなが建て始めた様子がわかるのみです
15665c82.jpeg












このビニールハウスのその後が気になる方はぜひ明日のブログをご覧ください´`←


家具運びのほうは御宅の中での作業が多かったので写真は撮っておりません、

今日伺ったお宅は、
息子さん夫婦は今回の津波で別のところに移住することになり、
お父さんお母さんたちしかこの場所には残らない、ということで、

「俺らしか住まねぇんではわざわざ修理するのももったいねぇからね」
と、今の母屋を取り壊して、離れのようなところに夫婦お二人で暮らすことにした、というお家でした

その話を聞いてなんだか僕は寂しかったです
震災が起きてから繰り返し叫ばれる「絆」という言葉はどこにあるのだろうかと思うことがたまにあります

額縁を外していると
神棚そばの張り紙が「卯」のままになっている様子が目に留まり、
このお家にはまだ新年は来ていないのだろうかとも思いました

母屋から倉庫へ、二階の畳や引き戸を運ぶのは重労働でしたが、
みなさんの活躍で荷物の移動作業は午前中で終了しました!

休み時間にみんなでポチと遊んでいると、
お宅のお父さんに
「そいつも津波かぶったんだわ」
と言われ、
そこからお父さんとポチの津波体験を聞かせていただきました

お父さんは津波が来たときは外にいて、
「なんだ黒いのが見えんなぁ」
と思うとそれが津波だったそうです

腰まで海水に浸かりながらなんとか2階に避難して、
一日目は近くのタンクが赤く燃えるのを2階からじっと眺めていたのだそうです

もともとお父さんの家には2匹のわんちゃんがいて
もう一匹はポチのお母さんだったんだそうですが
津波が来たときはどっちも犬小屋に繋がれたままで、
津波で犬小屋ごと流されてしまってわからなくなってしまったんだそうです

津波から3日経ったあと、水も少しひいたところでお父さんがお家の周辺をさがすと、
ポチのお母さんは犬小屋につながったまま亡くなっていて、
ポチは鎖が外れてかろうじて生きていたのでした

死者・行方不明者合計2万名を超えると報道される東日本大震災ですが、
その数字に含まれない死もまたこの大震災にはたくさんあるのだと感じました

今日で阪神淡路大震災から17年が経ちました
僕にとって
神戸の街の立派に復興する姿は希望でもあり
本当に東北もそのようになれるのだろうか、という不安を感じさせるものでもあります

我々は一人の力だけでは乗り越えられない大きな危機に直面しています
先人たちの経験を無駄にせず、
この東北も、以前よりもより良い形で、みんなの力で復興していければと思います

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3日間生き延びたポチに、早く会ってみたいですね。

T,Kawshima | 2012.01.19 06:32 | 編集

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