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5月10日の泥かき

今日は、だいたい片付いている家の床下の泥かき支援でした。

この家は、すでに床下の半分くらいは泥かきが終わっていて、残り半分を完了させ、無事に終了しました。

床下の場合、床の柱というか渡しというのか、天井で言えばはりにあたるような木が、横に渡してあってスコップを入れても可動域がとても少ない。

なので、スコップは使えず、ともかく手で泥をかく。かいた泥は手元のバケツに入れて、延々と運び出し。

でも、やっていくなかで使える道具も分かってくる。

まずは、園芸用スコップ。いつもは小さくて泥をかくには相手にしないけど、床下の作業で大きなスコップが入らない場合は、泥を集めたり、持ち上げるのになかなか役に立つ。

次に、なんといっても両手。人間の手ほど器用なものはない。

最後に、ベストパフォーマーはちりとり。ちりとりはゴミを集めるだけあって、泥と土の境目に突っ込んでそのまま持ち上げればごっそり取れる。しかも、とったところを整地できるから、見た目もきれいになる。

ところで

このおうちには、とても年老いた犬がいました。僕たちが休憩したり、お弁当をたべたりしていると、とても物欲しそうにほえたり、じゃらつこうとしたりして、かわいらしかったです。

で、おうちのお母さんに聞いたところ…。

じつは、この犬は、お母さんの家の飼い犬ではなく、他の家の飼い犬を預かっているとのこと。
避難している先では犬を飼えないためです。

しかも、お母さんのところにもともといた飼い犬は、津波で流されてしまい、残念ながら…。

犬のしぐさになごんでいた作業現場でしたが、お母さんから話を聞いて、一瞬、沈黙。
やっぱり津波の影にある、さまざまな悲しい出来事を受け入れなくてはいけない現実とそのうえで生きていくって複雑です。

お母さんからは、家を片付けてきれいにしてもらってありがとうという言葉も頂きましたが、それでも、まだこの家に住めるかどうか分からないということで、住めないかもしれないけど、きれいにする。きれいにしたけど、先はわからないというのも、やっぱり複雑に…。

被災地にいると、片付けることに熱意を燃やしますが、そこで生活している人の気持ちにもっと寄り添えるような心持ちが大切だと、思い知らされます。


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