9月6日に、東六郷小学校と東六郷体育振興会が共催する、東六郷学区民運動会・東六郷小学校運動会が開催され、ReRootsもお手伝いとして参加してきました。心配されていた天気も何とかもってくれ、無事にすべてのプログラムを終了することが出来ました。
共催という形ではありますが、東六郷学区民運動会は震災後初めての開催で、多くの方が集まり、東六郷小の生徒たちと一緒に全力で種目に取り組んでいました。
東六郷小学校は津波によって一階部分が浸水するほどの被害を受けました。現在でも校舎は使用不可能となっており、今回の運動会も、間借りをしている六郷中学校で開催されました。
地域住民からは学校の再開や、校舎の保存などの声が多く上がりましたが、廃校と校舎の取り壊しが決定し、来月には体育館の解体作業が始まります。
学区民運動会は地域の人々が集まる、という点で地域にとって大きな意味がありました。六郷東部には4つの集落が存在し、震災以前は集落ごとに、本番に備えて練習を重ねていたほどでした。そうすることで古くから続く集落のつながりを強めていったのだと思います。
今回の学区民運動会は震災で失われてしまった、そのような集落のつながりを取り戻そうとして、開催されたものであるはずです。
運動会には地域の方も参加できる種目があり、盛り上がりを見せました。小学校のPTA会長の方は、「来年こそは本校で開催したい」と仰っていました。
今回の運動会で感じたことは、学校は地域の核となるものである、という事です。学校は地域の人が集まり、交流する場となります。イベントの際には人々が一丸となって協力して、地域を盛り上げようとします。学校がなくては子供も集まらず、地域の高齢化も加速してしまいます。
そのような状況で、コミュニティを形成していくためには、集落ごとの町内会などの既存の枠組みに留まらず、六郷東部全体で問題意識を共有すると共に、地域の魅力を再発見して、それを活かすために地域の人が一人一人主体的に活動していく必要があると思います。
これは東六郷小学校伝統の「くろしお太鼓」です。17名の全校生徒が息のぴったりあったパフォーマンスをみせてくれました。
学校がなくなってしまうことは非常に残念なことですが、次に目を向けて、これからもReRootsのメンバーとして地域の話し合いのサポートをしていきたいと思います。
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