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23日の独居老人宅訪問

午後1時から2時半まで、K地区にお住まいのWさんを訪ねました。
Wさんは3月11日の震災後、Kコミュニティーセンターへ避難していました。
ReRootsの中心メンバーは当時ここでボランティアをしていて、Wさんと知り合いました。
Wさんが自宅に戻った後も、どうしているかと気になって、定期的に訪問をしています。

Wさんは最近、訪問する度に「無理をしなくてもいいですよ」と、私たちを気遣います。
4月から週に一度の訪問を続ける私たちに、当初はそのような言葉をかけませんでした。
どうしたのでしょう。Wさんの気持ちに何か起きたのでしょうか…。
今回は、Wさんとお互いの気持ちを率直にお話ししたいと思いました。

訪問の前に、Wさんは今どんな気持ちだろうと、Wさんの立場になって考えました。
家族や友人がいないWさんは、ヘルパーや病院の医師以外に人との交流はありません。
Wさんは「家に一人で寂しい」とのこと。私たちと接したい気持ちはあると思います。
私たちの訪問が迷惑なのでは、疲れるのでは…。でも、話していると楽しそうに見えます。

今回の訪問を伝える電話で、Wさんと話したときのこと。
Wさんが「ヘルパーさんも来ているし、一人で何とかするから大丈夫」とおっしゃいました。
Wさんは私たちが生活支援者として、無理に予定を空けて来ていると思っていたようです。
自分のために時間と労力を割いてもらうのは申し訳ない、という気持ちが強いようでした。

ReRootsのメンバーとは、Wさんの気持ちを共有して、話す内容を考えました。
①Wさんの気持ちを聞いてみる。私たちに申し訳ない気持ちがあるんじゃないですか?
②私たちは個人でなくReRootsとして活動しています(活動紹介)。訪問日も調整済です。
③K地区での支援として、Wさんとの交流を通じて地域とのつながりを深めたいんです。
④Wさんと接していて、私たちはとても楽しいですよ。できれば今後も接したいです。
この話をして、私たちとの関わりをどうするかは、Wさんご自身に委ねようと思いました。

Wさんは予想通り、私たちが無理をして来ていると考えて、申し訳ないと思っていました。
そして、私たちの話を聞くと「そうだったんですか」と、うれしそうに笑顔でおっしゃいました。
話の結果、今後もWさんを訪問することに決まりました。Wさんの希望で、月に1度です。
当日Wさんは楽しそうにお話をしていて、訪問した私たちも楽しい時間を過ごしました。

今回の教訓として、「相手の立場に立つ」というReRootsの理念はとても大切です。
Wさんと距離があるから関わらないのでなく、距離がある原因を相手の立場で考えました。
今までの経緯と「無理をしなくていい」言動…。Wさんの申し訳ない気持ちが推測できます。
そしてWさんの気持ちに応える話をメンバーと考え、関わりたい気持ちを表した結果でした。

人と人との信頼関係は、こうして一つずつ積み重ねていくものかもしれません。
相手の立場に立って人と接するって、ReRootsの活動に限らず大切なことですよね。




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ReRootsは東日本大震災をきっかけに作られた、震災復興・地域支援をしているサークルです。


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