こんばんは
ReRoots広報のNもとです
今日はまず昨日の雨で仙台市若林区の沿岸部がどのような状態にあるかお伝えしようと思います
こちらが今日の15時頃に撮影しました若林区沿岸部の様子です(低画質で申し訳ありません)
ここは海ではありません
元々は田畑だったところです
地震以後、地盤沈下の影響なのか、津波によって運ばれてきた泥が側溝につまっていることが原因なのか、
大雨のたびにこの場所はこのような状態で冠水しています
そういった事情もあって、今日は昨日の雨の様子から畑での活動は中止になる予定だったのですが、
これまでもお世話になっている農家の方から
「家の中のことで手伝って欲しい仕事がある」という依頼を受けまして、
昨日から来られていた県外のボランティアのみなさんと一緒に活動へ向かうことになりました
今日の作業は、津波を受けたお宅を修理する中で出てくる瓦礫の片付けでした
剥がした壁や木材を土のう袋につめていき
岡山県、静岡県、愛知県からそれぞれ来ていただいたボランティアのみなさんと協力し、
お住まいがバラバラということで、震災時はどのような状態だったかという話や、
震災直後に沿岸部に来たときと比べてどうか、といった話をみなさんとしながら作業していると、
気づけば一日で瓦礫を片付け終えられました!
震災がなければ出会うことがなかっただろう方々と、様々な意見を交わしながら、
少しでも農家のみなさんの力になれるようにと活動する時間は、本当に楽しくてあっという間だといつも思います
実は今日伺ったお宅は、去年の7月頃、ReRootsボランティアハウスが開設してすぐに
はじめて畑の瓦礫撤去を行いに行った場所でもありました
その頃は僕たちのボランティアハウスの知名度は全くなく、
ほとんどメンバーだけで日が暮れるまでスコップをふるっていた覚えがあります
その畑に、今ではこんなに立派な作物が育っていました
畑にしっかりと作物が育っている様子を見たことと
一緒に活動してくれるボランティアのみなさんがこんなにいるのだということも合わさって、
今日はずっと嬉し泣きしそうな気持ちで活動していました
避難所でボランティアをしていた数人の仲間で一緒につくった
このReRootsという団体がここまでこれたのは
ReRootsに専念している代表とメンバーの熱意、
そして何より震災から一年経っても東北に来てくださるボランティアの方々のおかげです
去年のゴールデンウィークには、瓦礫と泥とで茶色の世界だった沿岸部にも、
今年は少しずつ色が戻りはじめています
途方もない道のりに見える復興ですが、
今日は少しずつ前に進んでいることを確かに感じられた一日でした
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